シェトランド

シェトランド英国でも最も小型のポニーの原産地、シェトランド島は、スコットランドの北東約100海里(185km)に位置する、荒涼とした強風が吹き荒れる島である。この島には木が生えていない。また岩が露出しており、表土は酸性で薄く、まばらな草とひねたヒース以外、ほとんど何も生えていない。このため、シェトランドはヒースとわずかな草、そしてミネラルを多く含んだ海藻しか食べていなかった。そうした環境ならびに過酷な気候条件が、この独特な特徴を備えた小型のポニーをつくり出した。

由来

 シェトランドは今から約1万年前、おそらく氷河が後退する前にスカンジナビアからシェトランド島へ渡ってきたものと考えられる。その最初のポニーは、明らかにユーラシア北部に住んでいたタイプだったと考えられる。シェトランドは吸った空気が暖められてから肺に入るように非常に大きな鼻梁を有しているが、これは緯度の高い地方に住む馬に共通する特徴である。

特性

 シェトランド・ポニーは、生まれつき丈夫で力強い体型をしている。歩様は素早く自在で、直線的に移動するのが特徴的である。岩だらけの荒野で生きてきたため、膝と飛節を持ち上げる習性が身に付いている。

泥炭の運搬
シェトランド島で、シェトランド・ポニーは海藻、燃料用の泥炭の運搬などあらゆる仕事に従事していた。小さな体格を考えれば、このポニーは、世界で最も力のあるポニーのひとつともいえる。人を乗せてでこぼこの道を素早く移動することもできるし、重い荷籠を背負って運ぶこともできる。
ミニチュア・シェトランド
近年、標準的なポニーよりも小型の”ミニチュア”シェトランドの品種改良の動きがある。こういったポニーはたしかにめずらしいが、特徴を失ってしまうという危険性がある。
ポニー・オブ・アメリカ
車台のポニー・オブ・アメリカは、1954年にシェトランドの牡馬とアパルーサの牝馬のあいだに生まれた。現在、ミニチュア・ホースと称する場合は、厳密な規定に合致していなければならない。このポニーはアパルーサの毛色と気質を有し、体型はクォーターホースとアラブの中間といえる。体高は112〜132㎝と定められている。
頭部
頭部の形は良く、賢そうな印象を与える。耳は小さく整っており、額は広く知性を感じさせる。

尾とたてがみは特にたっぷりとしている。また、過酷な気候に対する防護の役割を果たしてきた。
体高
シェトランドの体高はインチで測定される。平均体高は40インチ(101㎝)であるが、体型の優れたポニーは、通常これより1〜2インチ(2.5〜5㎝)低い。