北海道和種

北海道和種日本に最初に馬が伝来したのは3世紀に入ってからで、中央アジア方面から朝鮮の人々の手によって連れてこられた。草原での風習に影響を受けていると思われる古墳からは、埴輪と呼ばれる、馬や人を形取った素焼きの像が出土する。13世紀に、日本への侵略を試みたフビライ・ハンによって連れてこられたモンゴル系ポニーは、在来馬に影響を及ぼした。北海道和種は、日本原産で最も優れた品種であると考えられている。日本にはほかにも木曽馬、対州馬などが存在しているが、これらの馬のあいだには特別なちがいは認められない。

歴史

 日本列島の北に位置する北海道の大地は、木曽山脈のある本州の山間部や南にある九州の土地とちがって、家畜の飼育に最も適している。北海道では、ポニーは栄養のある牧草を十分に与えられ、今でも小さな農家で牽引作業や運搬作業に使われている。ポニーには、そりを引かせることもあるが、この地方の小規模な炭坑では、近年までポニーが使われていた。
 かつて陸軍の兵隊は、北海道和種のなかでも優れた資質のポニーを、1回ないし2回交配した交雑種の馬に乗っていた時期があった。アラブとの交配で、外見的に最良の北海道ポニーができることは知られている。しかし、そういった馬が騎乗に向いていることはまれである。
 古代の日本では、神々をなだめるために、馬を生け贄として捧げていた。「この国の習慣として農家の入り口に馬の頭がかけられていたことは、今でも人々の記憶に残されている。馬は農業の守り神であり、その頭部は呪術的な役割をもっていた」とケンドリックは書き残している。

日本の伝統
日本人は、馬ととりわけ密接な関係にあったわけではないが、今日では競馬に限らず、さまざまな乗馬が行われており、その水準も高い。馬術は、他の武術とともに、江戸文化の伝統の主軸をなしていた。
頭部
この馬の頭部は、祖先の面影よりも異系交配の影響が強く認められる。
体高
北海道和種の体高はおよそ130㎝である。