ピント

ピントピントは、16世紀に米国へ輸出されたスペイン馬の子孫である。ピントはペイント・ホースあるいはキャリコとも呼ばれているが、科学的には毛色のタイプというべきで、米国でだけ品種として認められている。

※写真はアラブ・タイプ

タイプ

 米国ピント・ホース協会はホース、ポニー、ミニチュアの3系統の登録を行っている。これはさらにクォーターホースを遺伝的背景にもつ使役タイプ、サラブレッドの狩猟タイプ、アラブやモルガンの娯楽用タイプ、サドルブレッドやテネシー・ウォーカーの乗用タイプに分かれる。ピント・ホース協会は、使役タイプについては毛色よりも血統に重きを置いて登録している。

毛色

 ピントは、その特異な毛色ばかりでなく、勇敢な気性にも大きな価値があるが、これらの特質は19世紀に米国の先住民(特にスー族ならびにクロー族)に尊重されていた。またカウボーイのあいだでも人気があった。
 毛色は2種類に分けることができる。優性遺伝をするトビアーノと劣性遺伝をするオベロである。
 トビアーノは白い毛色の上に濃い色の大きな斑紋があるもので、オベロは濃い色の毛色の上に白い不定形の斑紋があるものを指す。登録文書上では、現代のピントは通常優れた体型の魅力的な馬である、とされているが、固定されたタイプはない。

カモフラージュ
濃い地色あるいは明るい地色に、斑紋やしまが散在し、四肢にもしま模様のある姿は、自然の迷彩システムである。原始的な馬は肉食獣から身を守るために、こうした模様のある被毛を有していた。6000万年前の最初の馬であるエオヒップスは、ほぼまちがいまく似たような模様の被毛を有していたものと考えられる。米国の先住民は、すぐにその長所を見抜いた。
頭部
この馬は最も優れたインディアン・ポニーにしばしばみられる形の良い賢そうな頭部を有している。サラブレッド・タイプのピントも存在するが、ほとんどは米国の先住民に愛用されていた敏捷な馬に近く、多用途に利用できる馬である。



歩様
ここに載せたタイプのピントの多くは、御しやすく長距離を乗り続けても快適な歩様で知られている。この資質はかつては重要なことだった。





カウボーイ
自分の服装や道具を飾り立てるのが好きなカウボーイは、色どりの派手なピントを好んだ。そうすることで他の地味な仲間のなかで目立とうとした。
体高
ピントは通常の意味で認定された品種ではないので、体高の規定はない。
2つの協会
米国の斑紋のある馬は、ピント・ホース協会とペイント・ホース協会という2団体の統括下にある。状況は複雑だが、約束事がないわけではない。簡単にいうと、より規模の小さいペイント・ホース協会では、サラブレッド、クォーターホース、ペイント・ホースの系統の使役タイプの馬の登録を行い、毛色よりは血統を重視した登録基準を有している。大部分のペイント・ホースはピントに含まれるが、すべてのピント・ホースがペイントとみなされるわけではない。